放射線取扱主任者ブログ

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放射線取扱主任者講習とは ~申し込み方法についても~

  1.  

 

 

どうも、Haruです( ´ ▽ ` )

今日も昨日に引き続き、ホテルから更新しております。 

haru-radiation.hatenablog.com

 

今日は非常に天気が良く、スカッとした秋晴れでした。

軽井沢アウトレットモールに行きましたが、天気がいいおかげか、平日にも関わらず人で溢れておりました(^ ^)

明日、明後日は増税前の駆け込み需要もあってアウトレットはもっと混み合うことでしょう。お出かけ予定の皆様は、お気をつけて!

 

 

 

 

 

さて今日はですね、

放射線取扱主任者講習」

について書きたいと思います 。

 

 

 

[目次] 

1. 放射線取扱主任者講習とは

2. 受講申し込み方法

3. まとめ

 

 

 

 

1. 放射線取扱主任者講習とは 

 

うーん、そもそもこの「放射線取扱主任者講習」ですが、

放射線取扱主任者試験に合格したものが、免許状の交付を受けたい場合に受講しなければならないものです。

よく紛らわしいと言われますが、放射線取扱主任者試験合格後の流れは、下記のようになっています。

 

放射線取扱主任者試験の受験 →    合格すると合格証がもらえる

②合格証Get後、主任者講習に参加 →   主任者講習の最後に行われる修了試験合格後、免許状Get

③主任者として選任された場合 →   放射線取扱主任者に選任された日から一年以内に定期講習を受講する必要がある(放射線取扱主任者に選任される前一年以内に定期講習を受けた者を除く。)

*主任者講習は免許状の交付を受けるためのもの、定期講習は主任者として選任された場合に受講する必要があるもの。これをごっちゃにし易いです。また、放射線取扱主任者試験合格後に、いつまでに免許状を取得しなければいけないという期間の制約はありません。そのため極端な話、法令の改定がなければ放射線取扱主任者試験合格後、50年後に放射線取扱主任者講習に参加してもOKな訳です。

 

 

もう一度簡単に書いておくと、

放射線取扱主任者講習は、放射線取扱主任者免状を取得するためのもの。」

です。

放射線取扱主任者試験に合格しただけでは、合格証しかGetできません。

ちゃんと免状として形を残しておきたい、もしくは主任者として仕事をしたい、という場合には放射線取扱主任者講習を受講しなければなりません。

 

 

 

 

 

 

2. 受講申し込み方法 

 

受講するには、指定の期間に受講の申し込みを行わなければなりません。

受講期間としては、下記の3箇所があります。

 

原子力安全技術センター

日本アイソトープ協会

③電子科学研究所

 

順番にそれぞれの機関の説明・講習申し込み方法を書いておきます。

ただ共通認識として、どの機関の場合でも放射線取扱主任者試験合格証の写しが必要になります。これは覚えておいてくださいね( ´ ▽ ` )

それぞれの機関の詳しい送付方法は、下記に記載します。

 

原子力安全技術センター
 最も一般的な講習機関です。放射線取扱主任者試験も実施している機関なので、信頼性が高く、講義などでは最新の知見などが得られると思います。これは他の機関のレベルが低いというわけではなく、原子力安全技術センターで教育を行ってくれる方が比較的放射線業界で有名な人が来たりすることに起因しています。やはり最前線で研究や教育を行っている人の講義だと、参加している側もピシッとするものです。「今でしょ!」の林先生の講義に高校生が集まるのも、同じ理由ですよね。特に理由がない限り、ここの講習に参加するのが一番勉強になると思います。

 また講習場所は京都大学なので、京都観光を合わせてしたい方にはオススメかもしれません(笑)。実際私は、連日講習終わりに飲み歩いていました。

 

 ・受講日・・・・下記画像参照。

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開催日程

 ・場所・・・・京都大学

 ・受講料・・・・16万4500円

 ・受講定員・・・・20~30名程度

 ・カリキュラム・・・・本年度のカリキュラムはまだ出ていませんが、例年通りだと他機関同様5日になると思います。

  ・申し込み方法・・・・本年度の案内については、まだ出ておりません。10月くらいに発表があるので、原子力安全技術センターの講習に行きたい方はHPをチェックしておいたほうがいいかもしれません。一番人気なので、早く定員に達することが考えられます。

www.nustec.or.jp

 

日本アイソトープ協会

 ここも原子力安全技術センターと同様、放射線関係の事業を手がけている大きな団体になります。私の知り合いにこちらの講習会に参加した感想を聞いたら、原子力安全技術センターの講習に比べ楽だと思う、と言っていました。私はこちらに参加していないのでなんとも言えないのですが、雰囲気が楽なのだと思います。原子力安全技術センターに来る方は、比較的「勉強するぞ!」っていうスタンスの方が多かった印象です。少し楽をしたい場合は、こちらの講習会がオススメかもしれません。

 他の特徴として、講習費がわずかに高いこと、定員が32名と比較的多いことが挙げられます。また開催場所が東京なので、関東圏済みの方は移動等含めこちらの方が楽ですね。関東で受講したいという方は、こちら一択になるかと思います。

 ・受講日・・・・下記画像参照。現在、11月開催のものを受付中のようです。

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開催日程

 ・場所・・・・東京都文京区本駒込2-28-45

 ・受講料・・・・17万

 ・受講定員・・・・32名

 ・カリキュラム

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カリキュラム

 ・申し込み方法

<書類送付の場合>

所定の書面(下記リンクに書面のPDFあり)と合格証の写しを、下記住所に送付する。

https://www.jrias.or.jp/seminar/seminar/pdf/mousikomi.pdf

東京都文京区本駒込2-28-45

公益社団法人日本アイソトープ協会 学術振興部 研修課  登録資格講習担当

 

<オンライン申し込みの場合(おすすめ)>

 下記サイト一番下の申込ボタンより、申し込みを行う。

jrias.smktg.jp

 <申し込み後の入金(送付、オンライン共通)>

 申し込み後、メールにて請求書が来ます。

その請求書に記されている口座に郵便局、もしくは銀行の窓口で払い込みを行います。

 

③電子科学研究所

 電子科学研究所は、主に放射線に関する教育や書物の販売などを行っている一般財団法人です。特徴として、定員が12名なので少数での実施となります。そのため、比較的すぐに定員がいっぱいになるかと思われます。ただ少数での教育となるので、実習中の質問などはし易く、積極的に参加したい人はオススメかもしれません。

 ・受講日・・・・常に月1回程度開催している

 ・場所・・・・大阪

 ・受講料・・・・16万

 ・受講定員・・・・12名

 ・カリキュラム

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カリキュラム

 ・申し込み方法

<書類送付の場合>

 所定の書面(下記リンクに書面のPDFあり)と合格証の写しを、下記住所に送付する。

http://www.esi.or.jp/workshop/pdf/workshop02-04.pdf?190808

〒541-0057 大阪市中央区北久宝寺町2丁目3番6号
一般財団法人 電子科学研究所 資格講習係

<オンライン申し込みの場合(おすすめ)> 

下記サイトの申込ボタンより、申し込みを行う。こちらの方がすぐに申し込みもでき、簡単でおすすめです。

www.esi.or.jp

 <申し込み後の入金(送付、オンライン共通)>

 任意の金融機関から、下記口座に16万円の振込を行う。注意点として、必ず振込は受講日の10日前までに行うこと。

【振込先】 三菱UFJ銀行 日本一支店 (にっぽんいちしてん)
普通預金:4542155
口座名義:(一財) 電子科学研究所 

 

 

 

3. まとめ 

 さて今回は、放射線取扱主任者講習について書きました。

 放射線取扱主任者試験に合格するだけでは、合格証しかGetできないことを理解いただけたでしょうか?免許状が欲しければ、講習会に参加しないといけないんですね。

 そもそも合格しただけでは何故ダメかというと、下記のような点が挙げられます。

・試験だけでは、実際の放射性同位元素の取り扱いなどについて実習できない

・実際の記録などの記載・管理方法などについて、実習を通して学ぶ

・事故などを想定した緊急時の訓練を行う

 試験に合格しただけでは、実際に放射線取扱主任者として選任された時にしっかりと実務をできないということでしょう。そのため選任されない場合は、正直免許状を必要としないので、合格証だけ持っておけばOKです。選任されることになり免許状が必要になった時に、講習会に参加すればいいのです。

 

では、今回はこの辺で( ^_^)/