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第二種作業環境測定士の登録講習を受けてきた

どうも、Haruです。^ ^ お久しぶりです。

 

2022年4月19日〜4月22日にかけて、

第二種作業環境測定士の登録講習に行きました。

 

この記事では、講義内容や試験について、

登録講習に関する情報を書きたいと思います。

これから登録講習を受ける方は是非ご参考下さい。

 

 

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まずは、基本情報から。

 

○講習会場所

  関西の某登録機関

○講習日程

  1日目 9:30 ~ 16:30 講義

  2日目 9:30 ~ 16:30 講義

  3日目 9:00 ~ 17:30 講義・実習、修了試験

○修了試験について

 講習機関によって、形式や問題数に差があるようです。私が受けた機関では、下記の様な大問が10問あり、100点満点で合格点は70点でした。

 ①○×形式が3問

 ②穴埋め式の記述(長めの文章の空いている箇所に語句を入れる)が3問

 ③複数の選択肢から正しいもの or 間違っているものを選ぶ選択問題が2問

 

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ここからは、簡単に講義内容を振り返ります。

 

<1日目>

○午前 講義内容のアナウンス

まずは今回の講習についての説明が30分ほどありました。説明の後は、すぐに講義が始まっていきます。

 

○午前 講義『有害物質の人体への影響』

最初の先生は、労働災害を中心にご活躍されている医師(教授)の方です。

お名前は伏せますが、普通にネット検索するとかなりヒットする有名な方でした。

労働環境の中でどのような人的被害が出ることがあるか、具体的な症例や事故事例を元に、詳しくお話をして頂けました。講義の中では実際の写真が出てきて、中にはグロテスクな写真もあり衝撃でした。

私たち作業環境測定士を目指すものは、このような労働災害を防がなければならないと思うような内容でした。

 

○午後 講義『作業環境測定に関する法令』

作業環境測定に関する様々な法令や決まりなどについて学びます。

作業環境測定士試験を受けた方は、結構勉強した箇所ではないでしょうか?

作業環境測定は必要な化学物質についてなど、私は内容的に結構面白かったです。

 

 

<2日目>

○午前 講義『作業環境測定のデザイン』

デザインと聞くと、?となるかと思います。

作業環境測定のデザインを簡単に説明すると、どのように作業環境測定を行うのか、どのように実施計画を立てれば良いのかを考えることをデザインと呼んでいます。私もこの講義の中で初めて知り、作業環境測定の実施計画の立て方をこの講義のなかで学びました。

 

○午後 講義『作業環境測定のサンプリング』

サンプリングは、想像が着くかと思います。作業環境測定と言っても、金属の粉塵であったり、放射線であったり、測定対象は様々です。そのため作業環境測定を行う器具も様々あり、それらの特徴や基本的な使用方法を講義で学びます。

 

 

<3日目>

○午前 講義『サンプリングの実務』

 

○9:30 ~ 12:00 作業環境測定の実務に関する講義

大まかな内容は、以下の通りです。

 ・作業環境測定について

 ・有害物質の種類

 ・作業環境測定の方法

 ・測定装置の取り扱い(検知管と粉塵計がメイン)

 

講義の中で、テストに出る箇所をある程度言ってくれます。

特に○×に関しては、かなり明確に言ってくれていました。

注意なのは「この文章が出てるなー」みたいな言い方をした時で、この箇所については、試験本番は穴埋めで出てきました。

なので、試験までの数時間の間にその文章を暗記ました。。。。

 

 

もう1つこの講義で重要なのは、測定装置の取り扱いです。

なぜなら午後の修了試験で、測定装置の実技試験があるからです。

 

しかし、ここで問題が・・・・・。

先生が口頭で操作の説明をしてくれますが、正直ほぼわかりません。

自分も実際に操作しながら同時並行で進めれば良いのですが、

装置が複数存在しないため、ただ聞くばかりで頭に全く入ってきません。

この時点で『実技試験ヤベェー!』となってました。。。。

 

 

○13:00 ~ 15:30 実技実習(検知管と粉塵計)

午前の講義で習ったことを活かし、実際に計測機器の操作練習をします。

配布されたプリントの測定条件に沿って、班ごとに進めます。

しかし、、、先ほど書いたように、午前の講義だけでは全くわかりません!!笑

知らない機械を渡されて、はい、やっといてー!くらいの勢いです。笑

 

ここで私が非常に幸運だったのは、

私の班に作業環境測定に関係する仕事をしている方がいたことです。

その方が中心となって、機器の取り扱い方法を再度教えてくれました。

必死にメモって、あとは何回か自分で練習してできるように。。。。

 

測定した結果を元に、幾何平均や幾何標準偏差を求めていきます。

これも数時間後の試験に出ますので、復習を兼ねてちゃんとできるか確認します。

 

この実習はトータル1.5時間くらいで終わるので、

余った時間は試験に向けてプリントや教科書の読み込みを行なっていました。

 

 

○16:00~17:00 修了試験(筆記)

問題は、おおよそ下記の通りです。(再掲)

○修了試験について

 大問が全部で10問、100点満点で合格点は70点。

 ①○×形式が3問

 ②穴埋め式の記述(文章の空いている箇所に語句を入れる)が3問

 ③正しいもの or 間違っているものを選ぶ選択問題が2問

 ④計算問題が2問

  *計算問題に関しては途中計算も点数に含める

 

さてここからは、テストについてもう少し詳しく書いていきます。

 *具体的な問題内容等に関しては、契約上書くことができません。

 

①○×形式について 大問題が3問でその中に5問ずつ 計15問

 講義の中で出ると言っていた箇所は、ほぼ解けるかと思います。

 しかし、3~4問ほど難しかった問題もありました。

 スライドの細かい部分からも出てきていたので、よく見直しておく必要があります。

 

②穴埋め式 大問題が3問。大問1つの文章の中に(  )が5ずつある 計15問

 作業環境測定に関する大問題については、

 講義の中で出る箇所を言っていたので、暗記が間に合っていれば解けます。

 残る2つの大問題については、死にました。

 こちらもスライドのかなり細かい内容や教科書の文章から出ていたので、

 正直捨て問題かなと思いました。

 

③選択問題 大問題が3問

 選択肢が5つほどあり、正しいもの or 間違っているものを全て選ぶという形式です。

 こちらも講義の中で出ると言っていた内容に関しては、解けます。

 また初見でも、間違いにくいような書き方をしてあったので、

 全体的に概要を覚えていれば正解に辿り着けるかと思います。

 

④計算問題 大問題が2問

 こちらも事前に、どんな計算問題が出るか話をされていました。

 主に測定結果を元に、第1~第3のどの管理区分になるかを考える問題です。

 

 

 

 

本記事では、第二種作業環境測定士の登録講習について書いてきました。

これから受けるという方、また現在興味を持っている方、参考になりましたでしょうか?

 

作業環境測定士については、別途記事を書きたいと思いますので、

ぜひご参照ください!!