放射線取扱主任者ブログ

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作業環境測定士 〜放射線取扱主任者が取るべき資格〜

 

 

 

どうも、Haruです( ´ ▽ ` )

 

 

 

今回は題名にもあるように、

「作業環境測定士」

という資格について書いていきます!!

 

 

 

この資格は、放射線取扱主任者の資格を持っている、かつ選任されている場合には非常にオススメの資格です。

現在放射線取扱主任者試験に向けて勉強している方も、将来的に取得することをお勧めします!!

 

 

 

 

 

 

1. 作業環境測定士とは

2. 資格取得条件

3. まとめ

 

 

 

 

1. 作業環境測定士とは 

 作業環境測定士を理解するために、まず「労働安全衛生法」という法律を知らなければなりません。

 

労働安全衛生法とは、「職場における労働者の安全と健康を確保」するとともに、「快適な職場環境を形成する」目的で制定された法律です。

 

具体的にいうと、有機溶剤・鉛およびその化合物・特定化学物質等の有害な化学物質、じん肺の原因となる粉じん等の有害な物質のほか、電離放射線、電磁波、有害光線、騒音、振動、高温・低温、高湿度等の物理的因子等に対して、労働者が安全に作業をできる環境を整える必要があり、安全な作業場かどうか法令に従って測定しなければならないということです。

 

うーん、難しい(笑)

 

 

 

本当に簡単に例えて言うと、とてつもなく放射線を発する物質がそばにあるのに、気づかずにずっと作業をしていたら大変なことになりますよね?極端にいうと、そういうことを防ぐためにこの法律があり、作業環境の管理をしなければならないということです。

実際には、上記にも書いたように放射線以外にも特定化学物質や振動なども測定対象で、それぞれの測定対象に対して異なる作業環境測定士の資格が必要になります。

 

 

また作業環境測定士には第1種と第2種があり、放射線取扱主任者資格と一緒で第1種の方が上位資格になります。第1種は、特定化学物質(粉塵や放射線など)などの特殊な作業環境測定業務を実施することができます。第2種は特定化学物質の測定はできず、振動などの測定のみ実施することができます。

 

 

それぞれの測定義務と必要資格について書かれた分かりやすい表を見つけたので、下記に貼っておきます。作業場の種類に書かれている数字に丸印がついているものが、第1種でのみ実施できる測定業務です。

  

測定義務と測定に必要な資格

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作業環境を測定すべき場所と測定の種類

 
 放射線業務を行う作業場に関しては、特に管理区域と放射性物質取扱作業室に関して測定が必要ですね。

 放射性物質を取り扱う場所(世間一般では、例えば原子力発電所など)では、管理区域という放射性物質などを取り扱える場所が決まっております。その中で作業する作業者が安全に作業を行うために、しっかりと施設内の放射線の量を毎月測定しなければならないということですね。

 

 

○作業環境測定士とは

 ・労働環境の安全を確認するため、作業(労働)環境に影響する因子の測定をできる資格

 ・測定するもの:粉塵、音、放射線など(基本的に人体に害を与えかねるもの)

 ・1種と2種がある。1種の方が特殊な作業環境測定(粉塵や放射線)を実施できる

 

 

 

 

 

 次の章では実際に放射線取扱主任者が、作業環境測定士の資格を取得するにはどうしたらいいのか書いていきたいと思います。

 

 

 

 

2. 資格取得条件

 まず先ほど作業環境測定士には、1種と2種があると言いました。

 下記表は、1種と2種の試験科目になります。 

 

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 1種は2種の取得が条件となっているため、まず2種から取得しなければなりません。

 2種は共通科目という試験をパスすれば、取得できます。

 次に1種は2種を取得した上で、別途それぞれに必要な試験を受ける必要があります。

 例えば、放射線であれば「放射性物質」という試験を受験し、合格すれば1種の放射線に関する佐合環境測定士の資格を得ることができます。

 

 

 

 そう、作業環境測定士の資格を取得するまで結構時間がかかります。。。。。

 

 

 

 ただ最初に書いたように、放射線取扱主任者資格を持っている&放射線取扱主任者として選任されている(放射線取扱主任者として仕事している)場合、かなり楽に資格の取得ができるのです!

 

 

下記の表を見てください。

 

f:id:haru_radiation:20200229205257p:plain

 

 

 6に書いてありますが、選任されている第一種放射線取扱主任者は、共通科目は免除、選択科目は受験せずに登録講習を受けるだけでOKなのです!

 

  ということは、試験を一切受けなくてOK。

  めっちゃ楽ですよね!ただ登録のための講習に行くだけですから!

 

 

 放射線取扱主任者の勉強をがんばった分、こういう特典があるんですね( ´ ▽ ` )

 

 

 

 

3. まとめ 

 今回は、作業環境測定士について書いていきました。

 

 労働安全衛生法という作業者を守るための法律があり、作業環境が安全かどうか測定をする際に必要となる資格が作業環境測定士だと理解して頂けましたでしょうか?

 資格の取得条件がなかなか厳しいのですが、放射線取扱主任者として選任されているとかなり楽に取れることも分かりましたね( ´ ▽ ` )

 

 

 すでに放射線取扱主任者資格を持っている方でこれから選任されるかもしれない方や、これから受験して放射線取扱主任者資格を取得しようと思っている方は、是非この作業環境測定士の資格も目指してください。というか、選任された場合確実に作業環境測定が必要になると思うので、上司などからの指示で取得してこいと言われるかもしれませんが(笑)。私がそうでした。

 

 

  放射線取扱主任者の取得を目指している方も、こんな特典もあるので是非頑張ってください!

 

 

 では、また♫

 

 

 

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